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日本語字幕について思う ー その2 映画「トロイ」 [映画]


ブラッド・ピットの主演作の一つ、「トロイ」をテレビで再度観た時のことである。


一度目は映画館で字幕付きを観ていた。制作は2005年であり、ブラピもギリシャ戦士アキレスを演じるほどに若かった頃である。年度を見ると、なんとあれから15年も経ったのかと驚いてしまう。



映画の最後のシーンで、アキレスは味方のギリシャ軍と共にあの有名なトロイの木馬を使って奇襲をかけ、敵地のトロイの本丸の王宮深くに入り込み、愛するブリセイスを助けようと探し求める。


あわや、ブリセイスに手をかけようとしたアガメムノンからようやく彼女を助け出したその時、兄のヘクトルをアキレスに殺され復讐に燃えるパリスに、唯一の弱点である踵を弓で射抜かれてその場に崩れ落ちる。


ブリセイスに肩を抱かれまさに息を引き取ろうとする時、これは大きな終焉の見せ場のはずだが、アキレスのセリフにギャフンとなった。記憶では、ほんの一、二言だったと思う。元々の英語のセリフ自体も「オーケー」かその程度の言葉だったと思う。このことにも驚きつつ、「ええーっ?」 それで、その言葉で締めていいのか??という感じだった。字幕の言葉自体もほぼ其れだけの言葉だったために驚いた。



失望した。あまりにも味気ない一言だった。「トロイ」の映画は、勇士アキレスが主人公の物語であった。繰り返しになるが、英語のセリフそのものも意識が遠のいていく中での呟き程度であったことも、なんだか観客としてフラストレーションを感じてしまったが、素人の私でも、せめて、せめて、「いいんだ、これで、、、、」とでも言わせたかったし、字幕でもそうだして欲しかった。


洋画は常に字幕付きしか観ないのは、主演にしろ、脇役にしろ、一人一人の登場人物(俳優)の声、言葉は映画作品の重要な要素であるからです。絵(各場面)と字幕のセリフを合わせながら、時には原語(英語)と字幕の釣り合いをチェックしながら観続ける作業はなかなかストレスを感じることもあるが、字幕翻訳のはしょりやテクニックに感心したり、時には、「 ウーン、ここはべつの言い方、くくり方があるのでは? 」と思いながら鑑賞していくのは面白いと思う。

俳優によるのか、セリフのスピードか、はたまた声質のせいなのか、こちらの聞き取り能力も左右されてしまうが、スルッと自然にセリフが入ってくるときは豊かな感じに浸れる。



ブラッド・ピットは今年のアカデミー賞で彼の初めての助演男優賞を「ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド 」で獲得した。すっかり中年のおじさんになったとは言え、彼独特のキレッキレッの味がよく出ていた。この映画を見て、若さそのもののブラピも思い出され、「ジョー・ブラックによろしく」という昔の映画を観たくなり、ネットでこのDVDを購入して鑑賞しました。


自前のDVDなので、時折字幕セリフで英語の理解度をチェックしてみようと思います。
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