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エドワード・ルトワック氏語るーコロナウィルス禍は国民国家への回帰を促す [社会問題]

5月9日(土)付の産経新聞に、【コロナ ー 知は語る 】のシリーズが始まった。

コロナウィルスのパンデミックが 【 世界に与える影響 】を国内外の各分野の識者にインタヴューした記事だ。第一回が、上記の米歴史学者のエドワード・ルトワック氏だった。
以下は記事の要約で、( )内はブロガーのコメントです。


ルトワック氏の結論は、コロナウィルス禍が暴いた「世界の真実」は国民国家の時代への回帰を促す、という。

コロナの地政学上の影響は、第一に、EUの断絶を招いた。EUは不慮の事態のコロナの対応に失敗した。つまり、加盟国間で、共通の医療対策や情報の共有が無く、連携した外交政策も取らなかった事を指す。

中国からの支援では、イタリアは受け入れ、他方、ドイツ、スウェーデン、オランダは拒絶した。


本来融合を目指したEUは役割を失い、イギリスに続き多くの加盟国も【静かに 】だったいすると、ルトワック氏は予測する。
(この【静かに 】という言葉の使い方に、求心力を失ったEUの姿、現状を見る思いがする )


わずか10数年前、媚中派が勢力を振るったアメリカでは、中国由来のウィルスや中国の誤った対応で米中関係は悪化する。自由主義体制のアメリカと共産党独裁体制の中国の大国間競争は、中国が世界の各地で拒絶されることもあり、トランプ政権に有利に働く。


今後の国際機関や多国間枠組みの役割は?

【 新型コロナは『真実を暴くウィルス』だ 】
① EUの無機能

② イタリアの無秩序

③ 中国の虚言

④ 日本は安全という誤った認識

以上のことを暴いてみせた。

これらの危機で【 グローバル化 】から【 脱グローバル化 】への揺り戻しが 起きている。
グローバル化と連動してきたEUやWHOといった国際機関も機能不全が明白となり、グローバル化や多国間枠組みから後退し、各国民国家が自国民を守る方向となる。

東欧諸国での新たな独裁国家の台頭はグローバル化の産物だ。(この諸国とはどこの国々を指すのか?
現時点で私には分からない) ( ルトワック氏によれば、「インテリ層は、グローバル化を【世界民主主義】であるかのように主張した、と言う。この点は、日本人、特に政治家、官僚、左派リベラリストに念押して聞かせたいところだ。)


続いて、氏が、「 (グローバル化が )民主体制からプーチン独裁体制に変容したロシアや、集団指導体制から習近平体制に移った中国を促した」と語り、「( グローバル化が)このように独裁制と親和性が高いのは国際機関が非民主的だからだという点も、考えさせられた。


(更に、改めてEUのことを考える機会となった事は、「EUとは各国政府の権限を欧州委員会に移管するもの。加盟国の民主体制が弱体化したのはEUという非民主体制に移された結果だ」という氏の指摘だった。

グローバル化はなんら民主主義にプラスにならなかった。【脱グローバル化】すなわち、国民国家への回帰は民主主義にマイナスでは無く、プラスとなるであろう。

( 最後の2文は分かりやすく言葉を変えています。)


(ルトワック氏は、安倍首相に提言を行なっている人物だと紹介欄に書いてありますが、上記のような世界の動きに対する洞察をどう活かしていくのだろうか?

中国人を、1月から3月の間に百二十数万人入国させた(あるネットによれば、百五十万人)安倍首相の責任はとてつもなく大きいと言える。)


このインタヴュー記事は総じて受け入れられ、気づきの多い内容だった。
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