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「 KISS 」のジーン・シモンズはバリバリの実業家だった! [芸能やエンターテイメント]


連休中、5月5日19時から21時まで、NHK BS1で 「 ザ・ヒューマン SP 」が放映された。

タイトルは、【 KISS に独占取材! 悪魔の素顔99分完全版 】で、途中からしか見なかったので残念だったが、ジーン・シモンズのこれまで知らなかった意外な側面というか本当の素顔が分かり刺激的であった。


ジーン・シモンズ( KISS のメインボーカル )の本当の顔は、単なる人気の高いロックスターではなく、というか、したたかな大実業家であることが分かった。その事を取材でもろに見せてくれた番組だった。彼は何の衒い(てらい)もなく、自分のビジネスのやり方、成功を語る。


いわゆるスターの豪勢な邸宅にカメラを入れ、「 ほら! 」と別室に案内した時に唖然となった。そこには自分たちのグループ【 KISS 】のありとあらゆるイメージキャラクターやデザインされたグッズの山があった。その一つにはKISSのデザインが施されたバイクまであった。


自己資産は370億だと言っていた。 ギャフン〜 ! 見ているこちらは生来貧乏人のせいか、彼が知略に長けたビジネスマンというより、抜け目のない商売人に思えるのはひがみのせいだろうか?
しかし、番組が進行していくうちに、彼がビジネスにも精力的であり続けた生き様はさもありなんと言えることが明かされる。


番組は時系列通りではなく、彼の十代の頃のエピソードが語られるかと思えば、46年間の音楽活動を飾る最後の引退のワールドツアーで来日中の彼の言動を追っていく。



私自身はロックグループのKISSのファンではないが、ロックスターの素顔には興味がある。興味本位に言えば、あのアクの強い厚化粧の下のすっぴんの顔がのっけに現れ、何と年齢が70才の年相応の顔立ちが現れた時はびっくりだった。きつい言い方をすれば、この特異な厚化粧にカモフラージュされてKISSはロック界で生きながらえたのだろう。勿論、かのローリングストーンズのように、老齢とはっきり言える年齢になってもファンやステータスを獲得しているスターもいるが、番組の中でも、KISSが一時このメイクを中断しノーメイクで演奏していた時期はほぼ人気が衰えたと言っていた。



その後再び同じメイクで復帰して人気を盛り返して行ったらしいが、トータルで46年間も活動を続けられたことは、ファンでもない私も驚いてしまう。


1970年代、メイク(日本の歌舞伎にヒントを得たとの話も聞いたことがある)や衣装も含めた特異なキャラクター、度肝を抜くステージでのパフォーマンス等、まさにユニークさがあったから固い支持層を持ち続けたのだろう。



2018年に92才で亡くなった最愛の母親フローラはホロコーストの生き残りだった。ジーン・シモンズは芸名で、ユダヤ人の本名を発音していた時に、ユダヤ人としての彼の生まれ育ちやアメリカに移住してきた人生経験がいくらか私なりに想像が出来た。



今や大金持ちの彼は、一人息子であった少年時代に初めて自分で稼いだお金のエピソードを語っていた。(イスラエルにいる頃)ある山に登って、手に棘がささりながらサボテンの実をかき集めて下山して、夕方勤めから帰る途中の人に一個0.5デーツで売ったことだった。売り上げた後帰宅して母親にお金を差し出すと、「 小さな立派な男 」と喜んでくれた。その時初めて、自分でお金を得る喜びを味わったと語っていた。


この時の経験が着火点となり、その後の人生でも、彼は常に働くこと、常にお金を稼ぐことを目標にして行ったようだ。アメリカ人が発音しにくいユダヤ名を分かりやすいジーン・シモンズにしたのもKISSのグッズを出す際に必ず商標を取るというのも、彼にとっては数多くの戦略の一つなのだ。



番組の後半で、行きつけなのか?日本のあるレストランの主人にビジネスへのアドバイスを求められた時、強く、きっぱりと、「いいか、これの商標をとれ、明日取るんだ!取らなかったら、俺が代わりに取るぞ 」と言い放った。 やはり、これほど権利(取得)意識がないと彼ほどの実業家にはなれないのだと認識させられた。

ある場面では、直近の売り出しのシャンペンを各店の店長らしき人たちを集め、滔々とそのシャンペンのキャッチフレーズを語り、販売促進の意識を高めていた。もはやロック歌手の姿はなく、実業家、ビジネスオーナーの面目躍如といった雰囲気だ。

如何に目を配りつつ働き、如何にお金を得ていくかに彼の集中力は向けられていく。正直いって、お金に淡白だった私などはその熱さに当てられるような気がしたが、彼を知るマネージャーのしょうげんによれば、元いたスタッフの窮状に対し援助したり、匿名で慈善団体に寄付したりしているそうで、取材の移動中も、携帯からある重病のファンらしき人に話しかけエールを送っていた場面があった。


飽くなき実業家と見える中にも他人や団体への援助をすることで、この人物はバランスを取っているのかなと思った次第である。


連休中、興味本位で見た番組であったが、これはKISSのファンにとってというより、実業家、ビジネスを目指す人にとってとてもヒントを得る、刺激的な番組であった。





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